Editor東原妙子 × Designer 山田みどり
対談連載vol.1

ファッションエディター/uncraveクリエイティブディレクター東原妙子さん×grenデザイナー山田みどりの対談企画Vol.1。
公私にわたって親交のある二人が、grenのプライベートアトリエにて、ジュエリーと旅について語る。

東原妙子
ファッションエディター
1977年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、銀行に就職。25歳で編集者に転身。現在は女性ファッション誌を中心に、広告やカタログのディレクションも手掛ける。2020年春にデビューした『uncrave』のブランドディレクターとしても活躍中。
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山田みどり
gren デザイナー
2007年より「gren(グリン)」を立ち上げる。年に数回ヨーロッパを中心に素材の買い付けへ行きながら、オフィス兼アトリエにて作品作りを行う。ブランド名「gren(グリン)」は、自身が叔母から呼ばれていた愛称にちなんだ造語。世界中の秘境への旅がライフワーク。
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山田みどり
(以下M)
妙ちゃん、今日はよろしくね。改まると何だか笑っちゃう(笑)。
東原妙子
(以下T)
ほんと。考えてみたら、私とgrenとの出会いは、みどりちゃんと知り合うよりずっと前。セレクトショップで見つけたイヤリングに「あ、これ好きかも」ってひと目惚れして、それ以来、毎シーズンチェックするようになって、気づいたら、リングにバングルに……ってコレクションが増えていったの。
M
嬉しいなぁ。そのあと共通の友人を通して知り合ったんだよね。
T
そうそう。初めて出会ったみどりちゃんは、見た目上品な美人で、あんなに繊細なジュエリーを作るのに、中身がワイルドというか、自由人! 目をキラキラさせながら好きなことを追求している生き方に、こんなにポジティブでバイタリティにあふれた人はなかなかいない!と、すごく興味がわいたのを覚えてる。
M
自由でポジティブなのは、妙ちゃんもでしょ。(笑)
T
みどりちゃんの自由さは別格。まず、思い立ってよく旅に行く。肩書きに、『デザイナー』だけでなく『旅人』も入れて欲しいくらい(笑)!
M
ジュエリー作りと旅は切っても切れない関係だからね。コレクションのテーマは旅からインスパイアされていて、パリのような都市はもちろん、タンザニア、エチオピア、モロッコ、パプアニューギニア、ジョージア、ソロモン諸島と数えきれない場所を旅してきたな。私は、先にデザインを考えて必要なパーツを探しに行くというより、旅先で偶然、美しい石やパーツに出会った瞬間の感動や運命的なものを大切にしているんだ。
T
旅が、ジュエリー作りのインスピレーション源なんだね。
M
そう。パリには定期的に行っているけれど、デッドストックパーツのディーラーは天井高3メートルもあるような倉庫に何百という引き出しがあって、そこにぎっしりとパーツが詰まっているの。ハシゴを登りながら、その引き出しをひとつひとつ開けていって、心ときめくものに出会った時の感動といったら、まさに“宝探し”!
T
それはワクワクする! そんな風に世界中から集められた宝物が、このジャングルみたいな緑だらけのアトリエにはたくさんあるわけだ。
M
この部屋に置いてある棚や木箱のなかは、ほとんどがパーツ在庫。袋には製作された年代が記されているものもあって、例えばこのスフレパールの数字の刻印は1935年製ということね。パールといってもガラスを薄くふくらませたものだから、とても軽くて繊細でひとつずつ形が違う。これをたっぷり連ねたネックレスを作ったら素敵だな……とか、もう見ただけでワクワクしちゃう! そして、その店にある在庫をつい買い占めたくなるのが悪い癖。世界中で今、私の手元にしか存在しないかもしれないと思うと、すごいことじゃない?
T
ロマンチックな話だね。以前行っていたタンザニアやエチオピアも買い付け? 女性一人で旅するには、なかなか勇気がいる土地だと思うけど。
M
うん、その国でしか採掘できない希少な天然石を自分の目で見たくて旅に出ることも。流通している石のほとんどはきれいにカットしたものだけれど、現地でしか出会えないルースは、研磨されていないナチュラルでユニークなシェイプのもの。例えば、これはタンザニアでひと目惚れした巨大なタンザナイトのカボション。魚眼のようにスターが輝いているのがわかるでしょ? 私にとっては、磨いて整えられたものより、こういう石本来が持つ個性こそが愛しいし、その“生命力”に魅せられてしまうんだよね。
T
みどりちゃん自身からも、あふれ出る生命力を感じるよ。ちなみに、今日つけているジュエリーも素敵だなぁと思ってずっと見てた。
M
これは、スライスダイヤモンドと言って、ダイヤモンドの原石を薄くカットしたもの。
T
一般的にイメージするダイヤモンドと全然違う。通常、ダイヤモンドとガラスを両方取り扱うジュエラーは少ない気がするけれど、grenにはどちらもあるんだね。
M
そう。きれいにカットされたダイヤモンドよりも、アンティークのガラスパーツに惹かれることもあるし、真鍮もプラチナも、ダイヤモンドもガラスも、心惹かれる素材であればNOルール! 例えば、このリング。見る角度によってブルーだったりココアブラウンだったり、何時間でも眺めていられそうな不思議な輝きでしょ? これは、天然石ではなくサフィレットというガラスのルースなの。1900年代初頭までチェコで作られていたのだけれど、製法が不明で、今は製造されていない希少なアンティーク素材。マシンでカットされたものではなく、一つ一つハンドカッティングだから、それぞれ少しずつ表情が違うのもぐっとくるポイント。高価なダイヤモンドでなくても、私にとっては、心をときめかせてくれる貴重な宝物!
T
本当だね。ありきたりではない、何とも魅惑的な輝き。みどりちゃんのその型にはまらない“自由さ”、“好奇心”、“情熱”、そのすべてが、grenだけの他にはない魅力を生み出しているんだろうな。

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